5.142022
素材不明のネックレスチェーンをダメ元覚悟で修理!
こんにちは。
ジュエリーKINPOH – (有)金峯です。
今回の修理は、チェーン切れ。
スネークタイプのチェーンが、ちぎれてしまっています。
素材がはっきりしていれば修理もし易いのですが・・・。
どうも素材が不明で・・・。
一見、真鍮のようにも見えるのですが、断面や状態を確認してみると「本当に真鍮なのか?」となにか引っかかる感覚を覚えたのです。
素材不明な品物を加工する時に厄介なのが、例えば熱を加える加工が必要な際に、熱を加えたら素材自体がどのように変化をするのか、どの程度の熱で溶けるのかどうか・・・などの予測がつきにくいのが一番厄介なのです。
母材の成分によっては熱を加えた瞬間に、どろって溶けてしまって元に戻せない(汗)こともあるからです。
お客様の大切なお品物、元に戻せないことになると大変ですから。。。(恐)
責任を持った修理を行っておりますので、責任が持てない修理は引き受けるのを控えるのですが、「ダメになってもいいからやってみてほしい!」と懇願される場合もあります^^;
今回は最悪な状況も考慮しつつ、(ダメ元では本来ダメなのですが(汗))考えられる可能性は全てお知らせして、それらのリスクをご承知の上での修理となりました。
溶接での修理をします。
「ロウ」という母材よりも低い融点の素材を使って、バーナーで溶かして金属同士をつなぎ合わせる役目をするものを使って溶接をします。
今回は母材が不明なので、果たして使う「ロウ」が母材よりも低い融点なのかどうかも不明でしたので、母材に出来るだけ少ない影響で済むよう、出来る限り低い融点のロウを使っての溶接です。
ロウで巻いて固めたような状態になりましたが、溶接完了です。
母材は溶けずに済みました。
(よかった~)
修理箇所は少し目立ちますが、着用時には前面に見える箇所ではないので、見え難いかとは思います。
修理にリスクが生じるような加工の場合もありますが、どうにかしてお使いいただけるよう出来る限りの工夫や知恵を絞って修理加工を行っております。
壊れて使えなくなったという場合は、まず1度ご相談ください^^
諦めていた物が、なんとかなるかもしれません!^^
最後までご覧下さりありがとうございますm(_ _)m
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