8.282015
モダンな多面カットメンズリング|オーダーメイド
こんにちは。
ジュエリーKINPOH – (有)金峯の澁谷です。
18金のメンズリングのオーダー加工のご依頼を頂きました。
希望のデザインは多面カットで、印面が六角形、真ん中にダイヤが座ります。
まずは、完成したリングからどうぞ♪
昔ながらの”いかつい”印台とは違って、やさしいラインの中にスキッとした印面の有るモダンなメンズリングです。
今回は原型加工の工程をお話しましょう。
昔の職人にとって印台の加工は、大変手間の掛かる仕事でした。
厚い地金を叩いて延ばして・・・必要な長さや形になるまでひたすらその繰り返し。
加工場からはトントンカンカン・・・と賑やかな音が聞こえてました。
そうやって作った素材の金属を、必要なサイズに合わせて丸めて指輪に・・・。
これが又一苦労も二苦労もの職人泣かせの工程でした。
デジタル機器もありません。糸鋸とヤスリと金槌と職人の腕だけで作り上げていく。
そんな中で「細工」といわれる細かく繊細な手仕事を続けて日本の伝統工芸の歴史を紡いできたのです。
今はどうでしょう・・。
もの作りの世界も随分と変わりました。
ロストワックスでの精密鋳造用の原型加工や3Dプリンターによる造形で、作業の効率化とデザインの多様性に対応。
今回はロスとワックスを使って加工します。
このような印台リング用のワックスを使用。
寸法を測って切り落とします。
真ん中にはダイヤを入れるので中心を決めて・・
印面に穴を開け、ダイヤを合わせてバランスと深さの確認。
中心が決まったら、希望の印面の広さに合わせてカットの始まりです。
計算したとおりにカットし、だんだん形が見えてきましたね。
ワックスは地金とは違って削りやすいというメリットがあり、この特性は分厚いリングの加工にはもってこいの素材です。
仕上げには特段の注意を払いながら、ヤスリ目を変えてキメの細かい表面に仕上げて・・
ワックス原型の完成です。
鋳造→刷り上げ→磨き→石留めと、手順を踏んでリングが完成です。
このように昔と比べると段取りはしやすくなりましたが、物作りにおいて手のぬけるところは1つも有りません。
手抜きの仕事は直ぐにわかります!
ひと手間、ひと手間心をこめて・・・
これからも「お客様から満足の笑顔が頂ける仕事をする!」この思いを大切に日々精進して参ります。
最後までご覧下さりありがとうございますm(_ _)m
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