6.62018
メッシュ状リング修理ー精密溶接(アーク溶接)
こんにちは。
ジュエリーKINPOH – (有)金峯です。
今回の修理アイテムは、メッシュ状になったデザインのリング。
リング下部が、パックリと…^^;
これは直すのも一苦労な予感です。
しかも、素材はシルバーという溶接に難儀する素材です。
その上、石付きデザイン。
シルバーは熱伝導率が高い素材なので、溶接時の熱が宝石に伝わりやすいため非常にリスクも高く、
神経を使う修理になることが多いんです。
そこで、今回は通常の溶接ではなく「精密溶接」での修理を行うことに。
一部分のみ瞬間的に加熱して地金同士を溶接するので、石への負担も少なくリング自体への熱伝導も最小限ですみます。
局所麻酔みたいなものでしょうか!?
表側からは出来るだけ目立たないように
内側からのみ溶接します。
お客さまには、お預かりの前に十分にリスクについても説明し、ご理解いただきます。
お客さまは、とにかく「くっつけば良い」ということでしたので、切れたりしないようにしっかりくっつけることを第1に、
それでも見た目の大事なジュエリーですから出来るだけ外観に影響がないように溶接。
アーク溶接での精密溶接は、電気とガスの力で瞬間的にスパークさせるため、
今回のメッシュのように周りに空間がある状態でスパークさせるとガスが余分な空間に入り込んで、
余分な箇所が溶けたりなんていうこともあるので、スパークさせるパワーなどの調整も非常に重要になります。
なんとか、大きな影響なく溶接ができました!
パッと見では、わかり難いですよね?溶接個所がどこか^^;
修理のお問い合わせをいただく時、
例えば…
「指輪の修理をお願いしたいですけど、いくらくらいかかりますか?」
という、漠然とした問い合わせを頂くことが多いんです。
「大まかでいいから、とりあえず金額を知りたい」や「何を伝えていいかわからない」という事もあるかと思います。
いずれにしても、今回のように どのような素材・デザインで、どのような修理が必要か、どのような方法で修理が可能かなどを事前に検討して、加工方法を絞り、その上でお見積もりをしますので、お問い合わせの際には、(お分かりになる範囲で構いませんので)出来るだけ情報をいただけると助かります^^
さて、話を戻しまして~
精密溶接での修理も無事に完了!
また、お使いいただけるようになりました♪
お客さまの喜ぶお顔や、お声をきけることが何よりも職人の励みになります。
これからも、お客様に喜んでいただけるよう日々日々精進してまいります!
指輪のサイズが合わない~
指輪の石が外れた~無くなった~
指輪がくすんできたからピカピカにしたい~
など、
指輪に関することならどんな小さなことでも構いませんので、まずはご相談ください。
最後までご覧下さりありがとうございますm(_ _)m
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