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シルバーリング18金部分メッキ(さしメッキ)加工

こんにちは。

ジュエリーKINPOH – (有)金峯です。

今回の加工は、メッキ加工。

中でも、一部分だけの色を変える部分メッキ(さしメッキ)加工の実例をご紹介します。

■マスキング

お預かりしたのは、こちらのリング。

写り方もありますが、実際全体に薄っすらと白けていて

印面部分のみ金色で、指輪の肩から下の腕の部分は装飾が施されていて、

且つ、燻し加工がされた指輪。

全体を綺麗にして、燻しのし直しと金メッキのかけ直しをします。

メッキは、よく塗料をぬるような塗装と思われている場合がありますが、

刷毛で塗るようなものではなく、品物をメッキ専用液に浸して電気を流すことで

金属表面に別の金属膜を張り付ける技法です。

厳密にいえば、ペンメッキと言われるペンで塗るようにメッキをかける道具もありますが、ペンメッキは、ごく一部のみ、または小さく狭い範囲であれば有効ですが広い面積をメッキするには、向きません。

ペンメッキも電気の力で金属膜を張り付けるという仕組みは同じです。

メッキ加工には前処理がポイントとなります。

綺麗な状態でメッキをしないと、メッキ不良の原因となりますので
事前に汚れなどは綺麗に落とします。

鏡面部分は、磨き直すなどの必要がありますし、ツヤ消し加工がされている箇所は、
その加工をし直した上でメッキをする方が、綺麗にかかります。

既にメッキがかかっている場合、種類によってはメッキを剥がしてリセットしてあげる方が綺麗にかかります。

まず、全体をクリーニングして磨いて綺麗にします。

その上で、マスキングを施します。

緑色になっている部分がマスキングをした箇所。

マスク材は、マニキュアのようなものです。

印面部分に元々かかっていた金メッキは剥がして、印面は磨き直しました。

マスク部分が複雑な程、マスキングは大変な作業になります。

マスクが完全に乾いてカバーリングが出来たら、メッキ加工へ。

■完成

メッキ後に、マスクを除去して完成したのがこちら。

腕の部分も、燻し加工をし直しています。

メリハリがハッキリとしましたね。

部分メッキは、マスク作業が必要になるので全体をメッキするよりは加工賃がかかってしまいますが、上手く利用すれば面白いデザインになったり、生きてきますね♪

全体メッキだけではなく、部分メッキのご希望もお受けしております。

お気軽にご相談くださいませ。

 

 

最後までご覧下さりありがとうございますm(_ _)m

 

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