6.202018
18金ネックレスチェーン切れ修理ー精密溶接(アーク溶接)
こんにちは。
ジュエリーKINPOH – (有)金峯です。
今回はチェーン修理のご依頼です。
「ネックレスチェーンが切れた!」という状況になることは、決して珍しいことではありません。
ネックレスしているのを忘れて、服を脱いだ時に切れた
(何かに)引っかかって、引っ張られて切れた
何もしていないのにいきなり切れた
など、状況や原因も色々です。
切れたチェーンのお直しができるかどうかや、その金額は以下の条件によって違ってきます。
・素材
・デザイン仕様
・何か所切れているか
・切れた箇所は、どのような状態になっているか
これらを確認した上で、修理の可否や見積もりのお知らせが可能になります。
ご相談いただく時は、品物の画像などと合わせて上記の4項目についても、出来るだけ詳しくお知らせください^^
素材についてですが、「何の素材かわからない」という場合は貴金属(シルバー、ゴールド、プラチナ)であれば
どこかに必ず品位刻印が入っているはずです。
ネックレスの場合は、金具部分などに入っています。
その刻印の文字列をそのままお伝えいただけばOK!
今回の場合、金具のプレート側に「K18]と刻印されているので18金ということになります。
反対側の面には、日の丸国旗とひし形枠の中に750の数字の刻印。
これは、【財務省造幣局品位証明記号】と呼ばれる刻印で、通称「検定マーク(ホールマーク」ともいわれていて、
造幣局が貴金属の品位検査を行い試験に合格したものには、証明記号として打刻され品位が証明されるものです。
金の品位(純度)が1000分の750、その他の金属が1000分の250含まれている18金の金合金であるということを意味する刻印です。
ちなみに、全ての18金の製品にこの検定マークが入っているわけではありません。
検定マークがないからといって”本物の金ではない”ということではありませんので、悪しからず^^。
K18、18K、750などの刻印が入っていれば18金であると判断いただいて概ね問題はありませんが、
K18の後に、「GP」「GF」などの文字が刻印されている場合は、ゴールドメッキの可能性が高いので注意が必要です。
稀に、K18と刻印が入っているのに違う品位のゴールドだったり、そもそもゴールドではない素材だったりする品物に遭遇することがあります。
特に、「海外で買ってきた」とか「海外土産にもらった」などの場合、このようなことが発生することがあるんです。
ですから、私たちは刻印だけで判断はしていません。
地金の肌質や色味など見た目と、重さなど重量感も同時に確認しながら判断をします。
今回は、間違いなく18金のチェーンなので早速に修理を行うことに。
切れた箇所を繋ぐ作業。
切れた箇所が分からなくならないように、からげ線を引っかけておきます。
(細かくて、どの駒の部分が切れた駒なのかが繋げてしますと分からなくなるんですよね~^^;)
この状態で、溶接です。
チェーンの1コマだけを精密溶接します。
瞬間的にスパークさせて、局所のみ溶接する専用の機械(アーク溶接機)を使います。
溶接個所、わかりますか?^^
修理箇所が分からないように、綺麗に溶接が出来ました。
チェーンの種類やデザイン的に、アーク溶接機での精密溶接が出来ない場合や向かない場合もありますので、
状態に合わせて、通常の溶接(ロー付け)やレーザー溶接なども駆使しながら対応しております。
チェーンが切れてしまって使えない場合や、長さを変えたい・・・など、ネックレスでお困りの場合はご遠慮なくご相談ください^^
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