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COACH(コーチ)ピアスのポスト折れ修理

こんにちは。

ジュエリーKINPOH – (有)金峯です。

 

今回の修理実例は、折れたピアスのポストの修理です。

品物は、COACH(コーチ)の品。

 

 

 

母材が貴金属(シルバー・ゴールド・プラチナ)ではない素材の場合、修理が難しかったり出来なかったり、、、。

アクセサリーの修理はお店によっては断られることも多々あります。

実際、当店でも対応出来ないアクセサリーの修理のご相談もあります^^;

 

今回はブランド品ですが、例え安価なアクセサリーであっても想い入れがある品はスペシャルな一品です。

なので、出来る限り対応出来ればと、、、なんとか出来ればという思いで可能な限り修理を承っています。

 

ただ、今回の品物のようにストーンが入っている場合は、あらゆる場面で加工修理を困難にするんです、、、。

 

 

 

 

通常、ポストが折れた場合はバーナーを使った溶接(ロー付け)で修理します。

その場合、ピアスヘッド全体に熱が加わってしまい、ストーンがダメになってしまいます。

*宝石によっては、ある程度の熱に耐える石もありますが、それも稀です。

 

 

 

 

このストーン、本物の宝石ではなくフォイルバックストーンと呼ばれる石の裏側に箔を貼ってある模造石(イミテーション)なんです。

加熱すれば、石は即アウト!

 

 

 

 

そして、母材を確認すると、、、

 

 

 

 

 

折口から判断するに、貴金属ではなさそうなのが一目瞭然。

実際、母材の素材は不明でした。

 

 

 

 

 

 

修理箇所近くにストーンがついているため、局所的に熱を加えて溶接が出来るレーザー溶接での修理を試みる事に!

 

 

 

 

 

 

 

無事にポストが付きました。

鉛を含んだ母材の場合、熱を加えても溶け合わないので、溶接が非常に難儀になるのですが、、、。

母材同士を溶かし合って付けるのではなく、別の金属を溶かして盛り付けることでポストの溶接を行っています。

 

 

 

 

 

仕上げにピンクゴールドメッキ加工を行っていますが、メッキ後の地金肌表面を見てもわかるように微小な凹凸が見えます。

当初には見えてなかった凹凸です。

これは、メッキ加工時に母材の成分によっては僅かながら溶け出たりした場合などに地金肌が荒れたりすることがありますが、そのためだと思われます。

 

 

どうなるかは、メッキ加工を実際にやってみないと分からないのですが、おそらくこの品物の母材には鉛が含まれていたものと思われます。

 

 

出来る限り、事前に説明をした上で納得いただいた場合に限り加工を請けたまわっていますが、実際にやってみないと分からない事もあるのが正直なところです。

永くジュエリー加工を生業としてきた私たちも、貴金属ジュエリーに関する修理加工であれば経験に基づくノウハウがありますが、

貴金属以外のアクセサリーは素材も多様なためアクセサリーの修理には常にリスクが生じますこと、ご理解の上でご相談いただければと思います。

 

 

今回、なんとか大切なお品物を使えるように修理が出来ました!

 

 

ピアスの場合、ポストが折れるトラブルが一番多いと思います。

ポストが折れたり、曲がったりして使えなくなったピアスをお持ちのあなた。

修理出来れば、また使えるようになります♪

お気軽にご相談ください^^

 

 

 

最後までご覧下さりありがとうございますm(_ _)m

 

ewt

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