10.282017
クロムハーツリングのメンテナンスー燻し加工
こんにちは。
ジュエリーKINPOH – (有)金峯です。
男性には絶大な人気のクロムハーツ。
今回は、お気に入りで大切に使っているリングのメンテナンスのご依頼です。
お預かりした時の状態がこちら。
黒く「いぶし加工」をしている部分も、だいぶ薄れてきていますね。
当初は、新品加工といぶし加工をご希望いただいておりましたが、
クロムハーツ特有の風合いと、使い込んだ味を残すため新品加工は行わずに、いぶし加工のみをすることに。
さっそく、洗浄から。
超音波洗浄機で、汚れを綺麗に取り除きます。
残っていた”いぶし”も、きれいさっぱり!
再度のいぶし加工を行います。
専用のいぶし液を使って、シルバーを黒く変色させていきます。
シルバーは、元々黒く変色する性質を持っているのですが、その性質を利用して銀の表面に化学反応を起こさせて黒くしているわけです。
筆や刷毛で必要な部分のみにいぶし液を塗る場合や、液に品物ごとどっぷりと浸けてしまう場合と、品物や状況に応じてやり方は色々です。
一旦、指輪全体が黒くいぶされたところで、凸凹の凸部分のいぶしを除去しながら磨いていきます。
この時、「ユーズド感の風合いを残す」ということも必要なので、磨きすぎないよう注意しながらの作業。
いぶし加工の完成です。
黒さが戻り、しっかりメリハリがつきました。
いぶし加工も、使う液や、いぶし方などによっても仕上がりの風合いは違ってきます。
実は、「クロムハーツの新品状態と同じように」というご希望を当初はいただいていました。
ですが、黒味の濃さの微調整はなかなか難しい部分がありますので、予めご理解いただいた上での加工を致しました。
燻しし直しをしたことで、クロムハーツの彫り模様のデザインが、より生きてきたように感じます。
シルバーアクセサリーは、使い込むほど味が出るといいますが、
時々、メンテナンスしてあげることも長く綺麗に使っていく上では大切なことですね。
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